
この日記(ブログ)は、山本ぶどう農園の愚息が書いており、度々ふざけた内容の記事が登場致します。耐性の無い方は見ないようによろしくお願いいたします。
また、愚息は不真面目ですが、両親は真面目に美味しいぶどう作りに励んでおりますので、よろしくお願いいたします。
スーパーのぶどう安売り(特売)は本当にお得!?安売りできるカラクリ
毎年スーパーとかでぶどうの季節(秋頃)になると、ぶどう安売りの広告ってよく見ますよね。
スーパーってなぜ安売りできるかご存知ですか?
まさか、スーパーが自社の利益を削って安売りし、消費者に還元していると思っていませんか?
私はそう思ってました(笑)
しかし、お正月に実家に帰った際、父親に安売りできるカラクリを教わり、「なるほど」と目からウロコが落ちたので、紹介したいと思います。
農家は重さ別で農協に出荷している
本題に入る前の導入として、、
上の写真をご覧ください。
いや、私が注目して欲しいのは、年老いた中年太りの父親じゃないんですよ。
これです。
この作業は何をしているのかというと、生産されたぶどうに不良品はないか調べているのと、重さ別に巨峰を選別しているんです。
農家は農協へ、重さごとに選別して、出荷している訳です。
5kgコンテナに乗せて出荷するので、625g付近の巨峰は8パック(625g×8=5000g)、555g付近の巨峰は9パック(555g×9≒5000g)といった感じですね。
そういったものが、農家⇒農協⇒卸業者⇒スーパーといった経路を経て消費者のもとに届くわけです。
安売り時と通常時で売っている商品が違う?
さて、ここまで話せば察しの良い方なら分かったと思います。
スーパーで売っているのは、あくまで重さではなく1パックいくらで売っていますよね?
ここにカラクリがあるわけです。
例えばですが、5kg3000円でスーパーが業者から仕入れているとします。
普段は5kgで8パック3000円のものを消費者に売るとすると、1パック当たりの原価は375円
安売りするときは、5kg9パック3000円のものを消費者に売るとするとと、1パック当たりの金額は333円
(実際にスーパーで売っているのは、もっと下の10パック入りや11パック入り、さらにその下の規格のやつですが・・)
まぁ、こんな感じで1パック当たりの仕入れ原価が変わってくるわけです。
さらに言うと、巨峰といった青果物は基本的に1房当たりの重さが大きい方が価値が高いので、5kg8パック入りと5kg9パック入りでは、8パック入りの方が仕入原価が高くなります。
(同じ5kgだとしても、9パックで3000円、8パックで3500円といった感じで変わってくるわけです)
特売とかで安くなるカラクリはもう分かりますよね。
特売日は仕入れ単価の安い、軽い巨峰を仕入れることで、スーパーは対応しているわけです。
父親にこの話を聞いて、これは消費者に発信しなきゃと思い、このブログを書いている矢先、私はすごい発見をしてしまいました。
この写真は、9月位に某スーパーで巨峰を売っている写真を撮ったものです。397円で売られていました。
良く見ると、帯が貼ってある巨峰と、セロハンが貼ってある巨峰2種類がありますよね?
これってぶどうの単価(1パック当たりの重さ)違うんです!
今年のぶどうの出荷時に、イヤイヤ手伝わされた私は分かります!
セロファンの方が重いです。
意図的に混ぜているのか、先日の安売りで余った単価の安いぶどうを次の日に売っているのか分かりませんが・・
どちらにせよ、やっぱりいくつかのぶどうを買い分けているんだ~って思いました。
(スーパーでこの写真撮った時に気付けって話ですね)
さいごに
断っておきたいのですが、もちろんスーパーによって、特売や安売りの売り方は違うと思います。
大量購入したり、卸業者と交渉して安くしたりとか、仕入れ値を安くする方法は多岐に渡るからです。
愚息が上記に書いているカラクリも安く提供しようとするスーパーの一つの方法に過ぎません。
消費者が安いものを求めているから、安いものを提供するというのは企業として普通の姿です。
愚息が問題に思っているのは、そういったカラクリを知らずに買っている消費者が多いんじゃないかなぁ~ということです。
重さが軽くなっていることを知った上で買っているなら、問題ないですが、知らずに買っているのは、なんか売る側に踊らされている気がして、あまりいい気がしません。
ちゃんとこういうカラクリを理解したうえで買い物ができる、賢い消費者になりたいものですね。
【2017年】ご購入者さまのありがたい声【山本ぶどう農園】
2017年の巨峰とシャインマスカットの販売が終了しました。皆様たくさんのご注文ありがとうございました!ネット注文を昨年から開始して、「今年は知り合いじゃない人からも注文があったらいいなぁ~」なんていうことを思っていましたが、蓋を開けてみたら半分以上は知らない人からの注文を頂くことができ、とてもびっく...日本産シャインマスカットの海外での値段は異常。

スーパーのぶどう安売りは得じゃない!?安売りできるカラクリ
